柳美里の「JR上野駅公園口」は2020年の全米図書賞を受賞した。全米図書賞は、今年で第71回を迎えるアメリカで最も権威のある文学賞のひとつとあるので図書館に予約した。
ホームレスの生き様を取材した内容であり、二時間ほど読んだが、すぐ眠くなるほど私には興味が沸かず、途中で読むのをやめた。私も窮乏生活はしたが、リアリティさが無く、アメリカ人との生活感覚が違うと思った。
すぐさま、読了中の宮本武蔵に移った。
ぼけますからよろしく
原田マハの風神雷神上下巻を読んだ
私本太平記を読んだ
凪良ゆう著「流浪の月」を読んだ
原田 マハ著 いちまいの絵
原田 マハ著 「いちまいの絵」を読んだ。きっかけはFacebookの水彩画を描くKさんの勧めであった。生きているうちに見るべき名画の副題が付いており26枚の絵が紹介されている。
それぞれの絵には、原田マハの絵画評と画家の出自から没するまでの歩んだ道が数枚の頁で綴られている。
文中に「私は正統派の美術館も好きなのだが、画家の暮らしていた家やアトリエなどがことさら好きで、好んで出かけていく。画家や彫刻家の息吹を感じられるし、それに刺激されて、アートをテーマにした小説の着想を得ることが多いからだ」とあった。なるほど、原田マハの絵画評は現場を見ているので、リアル感が味わえ、納得できるところが多く、つかの間の知識を得た。手元に置いて何回も読みたい名作だが、図書館だから手元に置いておけない。
低音量の軽音楽を聴きながら、大きな窓からの太陽を背中に浴びながらホカホカの気分で読むのだが、この本はリアルな絵画評と画家の生きざまが眼に浮かんでくるほどの文章上手で至福の数日であった。
原田マハは「楽園のキャンバス」を読んでファンになり、題材になった絵画をPCの壁紙にもしている。「風神雷神」上下巻も、図書館に予約してあるので、非常に楽しみである。
歌声喫茶時代
どういうわけか?音楽喫茶で歌っていた音楽が聴きたくなった。
20数年前に買ったCDで「青春の歌声喫茶 愛唱歌全集」の10巻セットをPC経由でスマホのGalaxy Note10+にインストールした。20数年前だから音が悪いかなと思ったが、左右の耳にステレオで入ってくるのには驚いた。
思い出して見ると、1960年代から70年初頭の安保闘争時代に、新宿の灯(ともしび)やカチューシャによく行って声を張り上げ青春を謳歌していた。なつかしくこの時代を思い出しながら、散歩中やスマートスピーカー(AIスピーカー)で聴いている。加齢を重ねノスタルジアに身を置くようでは、いよいよ黄泉の国入りも間近で、覚悟をする歳になったかとあきらめの境地であった。