テレビで映画「愛を読むひと」を観た。原作は「朗読者」だが、内容は朗読を通じて長い間、愛をはぐくんできたので、原作タイトルの方が私にはマッチするように思った。
前半は個人的な恋愛物語、後半はフォロコーストと社会的展開になる。終始、中心になるのが、ハンナの非識字を巡る展開である。
それにしてもハンナ役のイギリス女優ケイト・ウインシュレットは、若い頃から老人になるまでを1人で演じている。日本では信じられない女優魂であり、日本の女優も見習って欲しい。
途中からハンナが非識字者であることを気づいた彼と、非識字者ハンナの心の動きと、牢中で彼からの差し入れテープを元に牢中で手紙が書けるようになり、自分の半生を正直に送ったことに感動した。