夜と霧は人生哲学だった

ヴィクトール・E・フランクル著で池田香代子訳の「夜と霧」を読んだ。
この本は2000年に、読者が選ぶ21世紀に伝えるあの一冊で、翻訳のドキュメンタリー部門で第3位を得たらしい。

著者は心理学の大学教授で医師だが、ユダヤ人ということアウシュビッツに送られ、九死に一生の人生を本にしたものである。
心理学者の観点から描いているので、起きた事実の記述は少ないが、心や精神を客観的に描いている。
だから、アウシュビッツやあちこちのゲットーを見ている私でも、ちょっと難解なところがあった。

なるほどと思った記述は、”自分の未来を信じることができなかった者は、収容所内で破綻した。そういう人は、未来とともに精神的なよりどころを失い、精神的にも自分を見捨て、身体的にも精神的にも破綻していった。
しかし、私はなぜ生きるのかなど未来に目的が必要だ”苦しいときの態度として今でも通用する格言である。

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