久しぶりに将棋駒の注文

 飯能市の将棋仲間から久しぶりに将棋駒の注文があった。
ところが注文は難しくて、毎日曜日の「NHK杯テレビ将棋トーナメント」で使っている1文字の将棋駒と似たものを作ってほしいというものだった。今まで1文字は彫ったことがなく珍しい注文であった。
 字母紙(将棋駒を彫るときに必要な書体表)もなく、それから作成をしていくのは初めてだった。素材は御蔵島産黄楊の柾目で、彫埋(彫った後、ウルシを塗り重ねて、駒の水平面まで塗る)と条件も手間のかかるものだった。失敗を重ねながら、ほぼ1か月かかって仕上げた。
 注文者は出来上がった駒で、強豪と2回の将棋対局を勝ち、「水野さん作成の駒は、験(げん)が良い」と言われたときはうれしかった。でも、自分では完璧と言えず、未熟で修行不足を嘆いた。

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