「あのころはフリードリヒがいた」

フォロコースト学習会で、ある社会科の高校教師の推薦ということで女房が買ってきた。暇だったので、読んだのである。
ユダヤ人家族とナチス党員家族が同じアパートに住み、子ども同士が友達ということで家族ぐるみの交際がテーマである。
 ナチスのユダヤ人排斥運動の中で、ユダヤ人への村八分模様が描かれている。
ナチス党員ではあるが、ユダヤ人の友人なので助ける場面が出てくる。そこには社会がほとんど描かれていず、ただの私小説みたいな印象を受けた。社会が出てこないから、虐殺の本質や虐殺の広さがほとんどわからい。
そこにはフォロコーストの疑問や社会的不正義や対抗する正義も出てこない。
 私は大量虐殺を少量虐殺に置き換えるようなイメージを持った。この本を社会担当の高校教師が推薦した意味がわからない。
継続してフォロコーストの不正義を伝えていく図書としては、本質を描いていないお粗末で、残念感が残った。

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